Gnuplot で Terminal Qt で外観の設定をせずにプロットすると、図. 1 のようにメモリが見切れる事がある。

図. 1: Terminal を Qt に設定してプロットした結果。メモリが軸と重なっており、かつ見切れている。

Terminal を Wxt にすればまともなプロットが生成される。

しかし、バージョンによっては 2 枚目以降のプロットが SIGSEGV で落ちる。 バージョンは gnuplot 5.0 patchlevel 3 で再現している。[1] によればアップグレードすれば直るそうなので、Gnuplot をアップグレードする。gnuplot-5.4.2 で解決したのを確認した。以下ビルドの注意点を書いておく。

./configure したときに、 必要な機能、特に wxt が含まれるかどうかを確認する。加えて、svg などの画像出力用 terminal が含まれているかどうか確認する。 wxt は、必要な依存先がなければ、

wxt terminal: no (requires C++, wxWidgets>2.6, cairo>0.9, pango>1.22)

のように no と親切にも必要なパッケージが表示されている。少なくとも私の場合は wxWidgets が当時入っていなかったので、apt によってインストールした。結果 yes になり、ビルドした結果 wxt でプロットできた。

Reference

[1]: gnuplot / Bugs / #1885 wxt terminal segmentation Fault, https://sourceforge.net/p/gnuplot/bugs/1885/